赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

昔は赤ちゃんの「よだれかけ」と呼ばれていたスタイ。

今ではスタイ、ビブ、食事用エプロン、さまざまな呼び方がされるようになっています。

そんなスタイですが、現在では赤ちゃんのファッションの一部として取り入れる方も増えており、スタイの専門店も出てきているほど、デザイン性が高くなっています。

この記事では、そんなスタイの使用目的や、素材・留め具の違いについて詳しく説明しています。
さらに、素材別のメリット・デメリットを徹底比較しています。

目次

1.赤ちゃんのスタイとは
1-1.赤ちゃんのスタイの目的 その①「よだれカバー」
1-2.赤ちゃんのスタイの目的 その②「食事の汚れ防止」
1-3.赤ちゃんのスタイの目的 その③「ファッションの一部として」

2. スタイの素材別メリット・デメリット
2-1. ガーゼ素材の赤ちゃんスタイ
2-2. コットン素材の赤ちゃんスタイ
2-3. リネン素材の赤ちゃんスタイ
2-4.パイル素材の赤ちゃんスタイ
2-5.バンブーレーヨン素材の赤ちゃんスタイ
2-6.ビニール・EVA素材の赤ちゃんスタイ
2-7.シリコン素材の赤ちゃんスタイ
2-8.ポリエステル素材の赤ちゃんスタイ

3.スタイの留め具別 メリット・デメリット

3-1. 赤ちゃんのスタイの留め具その①「スナップボタン」
3-2. 赤ちゃんのスタイの留め具その②「マジックテープ」
3-3. 赤ちゃんのスタイの留め具その③「リボン」
3-4.赤ちゃんのスタイの留め具その④「穴あき」

まとめ



1.赤ちゃんのスタイとは


日本では当たり前に普及している「スタイ」という呼び名。
これは英語ではないので、英語圏では通じません。
よだれかけを英語で訳すなら「ビブ(bib)」が正解です。
もともとはベビービョルン社が日本でよだれかけを販売する際に、商品名を「スタイ」としたことで、日本で「スタイ」という名前が広がっていったようです。

スタイとは、どんな目的で使用するものなのでしょうか。
詳しく見てみましょう。

 

1-1.赤ちゃんのスタイの目的 その①「よだれカバー」
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

赤ちゃんがスタイをつけることで、口から出てくるよだれを受け止めることができます。
スタイをつけて、濡れたり汚れたりしたら交換する。それは洋服を変えるのよりもはるかに簡単ですよね。そんな手軽さから、スタイは広く普及していったようです。
素材は吸水性のよいガーゼやコットン素材のものが多く使われています。

赤ちゃんのよだれ対策にスタイを使う時、注意点があります。
それは「よだれかぶれ」。よだれかぶれとは、唾液が原因によるお肌のかぶれのこと。
唾液には、アミラーゼというデンプンを分解する消化酵素が含まれています。
その消化酵素を含んだ唾液が肌に触れることで、赤ちゃんの敏感な肌に炎症が起きてしまうのです。

スタイはとても便利ですが、よだれが出ていたら、できるだけこすらず上からそっとよだれを押さえてあげましょう。
もしよだれかぶれがひどくなってしまった場合は、皮膚科の受診をオススメします。

 

1-2.赤ちゃんのスタイの目的 その②「食事の汚れ防止」

赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

ポケットがついているタイプのスタイは、食事の際の食べこぼしをキャッチしたり、スープや飲み物がこぼれた時に水分を受け止めることができます。
食事用のスタイは、ビニル素材や、シリコン素材のものが多く使われます。

 

1-3.赤ちゃんのスタイの目的 その③「ファッションの一部として」
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Anliette

現在ではつけ襟感覚で、スタイを赤ちゃんのファッションの一部として取り入れる方も増えており、スタイの専門店も出てきているほどデザイン性が高くなっています。

素材はガーゼ素材やコットン素材、リネン素材のものが多く使われます。レースや刺繍があしらわれたスタイが人気のようです。

 

2. スタイの素材別メリット・デメリット

スタイの素材は、もともとの「よだれで洋服が濡れないようにする」という目的から、吸水性の良いガーゼやコットン素材のものが多く使われていました。
しかし最近では、よだれの多い子用、食事用、ファッションの一部など、さまざまな用途に合わせて使い分けることができるように、数多くの素材のスタイが作られています。
具体的に例を挙げると、ガーゼ素材、コットン素材、リネン素材、パイル素材、バンブー素材、ビニル素材、シリコン素材、ポリエステル素材などです。

それでは、布地の素材別にメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

 

2-1. ガーゼ素材の赤ちゃんスタイ
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■ガーゼ素材とは
ガーゼとは、甘くねじり合わせた糸を粗めに平織り(タテの糸とヨコの糸が1本ずつ垂直に交わるように織る方法)した後、素材が持つ天然の色を抜いて真っ白にし、ソフトに仕上げた生地のことを言います。主に絹・綿・麻の天然素材が使われ、化学繊維にはない柔らかさがあります。

■ガーゼ素材の赤ちゃんスタイのメリット
柔らかく、肌への刺激が少ない
空気をまとっているような軽さがある
速乾性に優れているので、簡単に乾く

■ガーゼ素材の赤ちゃんスタイのデメリット
薄手のため、こまめに交換する必要がある

 

2-2. コットン素材の赤ちゃんスタイ

出典:Anliette

■コットン素材とは
コットンは、夏は通気性・吸湿性に優れていてサラサラ、冬は保温性があり暖かく、オールシーズン使うことができます。
コットン繊維の中心部は、空洞になっています。
そのため、夏は風の通り道ができて通気性がよく、さらに汗を吸収して放出するときに気化熱が発生し、温度を下げるという性質があるため、涼しく感じます。

それとは逆に、冬は上着を着ることで熱が放出されにくくなり、体温を外に逃がさず空気の層となって留まるため、温かさを保ってくれます。

そしてコットンの最大の魅力は、肌を包んでくれるような、ふんわりとした柔らかな肌ざわり。コットン繊維の毛先は丸みがあるので引っかかりが少なく、肌への刺激がほとんどありません。

また、2~3年以上農薬や化学肥料の厳しい基準を守って育てられた綿花を「オーガニックコットン」と呼びます。
土壌や地下水を汚染することなく、農家の方も健康的に綿花を育てられるため、地球にも人にも優しい天然素材です。

そんなオーガニックコットンですが、実は収穫されるコットンそのものは、普通のコットンと変わりはないそうです。

■コットン素材の赤ちゃんスタイのメリット
ふんわりとした柔らかな肌ざわり
コットン繊維の毛先は丸みがあるので引っかかりが少なく、肌への刺激が少ない

■コットン素材の赤ちゃんスタイのデメリット
こまめに交換する必要がある

 

2-3. リネン素材の赤ちゃんスタイ
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■リネン素材とは
リネンはリナム(フラックス)という亜麻科の植物から作られる天然の植物繊維のことをさします。リナムは一年草で、薄い青紫色の花を咲かせる花。
早朝に開花し、その日には散ってしまう、とても儚い花です。
日本では北海道で栽培されています。花部分ではなく、茎部分の繊維がリネンの原料となります。
天然繊維の中で最も強靭な素材と言われていて、水に濡れると強度が増すという特性を持っています。

■リネン素材の赤ちゃんスタイのメリット
コットンの約4倍の吸水性がある
同程度の厚みのコットンと比較して、2倍の耐久性がある
細菌の発育や増殖を阻止する性質がある
速乾性がある
匂いがつきにくく防臭効果がある

■リネン素材の赤ちゃんスタイのデメリット
リネンの密度によって違いはあるものの、縮む特性がある(数回の洗濯で縮みは止まる)
皺になりやすい
こまめに交換する必要がある

 

2-4.パイル素材の赤ちゃんスタイ
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■パイル素材とは
パイルとは、生地の片面、もしくは両面に「丸いループ状の糸」が織り出してある生地のことをいいます。
タオル生地がもっとも有名で、ふわふわとした独特の弾力性があり、正しく洗濯をすれば、ふんわり感がすぐに失われる事はありません。
普通のタオルと同様に、長く気持ちよく使うことができます。

パイル素材は平面的な織物にくらべて表面積が広いため、吸水性が高いのも大きな特徴です。
また、厚地でも比較的軽いというのもパイル素材の特徴のひとつです。

■パイル素材の赤ちゃんスタイのメリット
丸いループ状の糸の凹凸で、吸水性が高い
厚地でも比較的軽い

■パイル素材の赤ちゃんスタイのデメリット
毛足が長いので肌に摩擦が起こりやすい

 

2-5.バンブーレーヨン素材の赤ちゃんスタイ
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■バンブーレーヨン素材とは
バンブーレーヨン生地とは、その名の通り「竹」を使用した素材です。
スタイに使用されているのは、いわゆる「バンブーレーヨン」と呼ばれる合成繊維。
コットンとは対象的に、まるでシルクのようなさらりとしたなめらかな感触がします。
コットンの1.7倍の吸放湿性を誇るバンブーレーヨンは、素早く水を吸い、乾きやすい性質があります。
触った時に少しひんやりとした触感があり、ベタつかない使い心地です。

竹は2~3年のサイクルで成長を繰り返す植物ですので、伐採しても自然環境のバランスにはほとんど影響がなく、植物由来の循環型資源として注目されていました。

しかし、現在ではバンブーレーヨンには環境への影響が疑問視される声も出てきています。
バンブーレーヨンは、レーヨンと同じ製法の化学繊維で、原料となる竹を溶かして、化学物質と反応させて糸状に形成して人工的に作られます。
そんな背景から、バンブー(竹)繊維は、一時は環境にやさしい繊維として広く普及したものの、現在は米連邦取引委員会から商品の表記方法などが厳しく規制されているようです。

■バンブー素材の赤ちゃんスタイのメリット
触れた時にひんやりとした冷感性がある
繊維の表面がなめらかで摩擦が少ない

■バンブー素材の赤ちゃんスタイのデメリット
製造時に化学製品を使用している
こまめに交換する必要がある

 

2-6.ビニール・EVA素材の赤ちゃんスタイ
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■ビニール・EVA素材とは
防水加工されたスタイには、ビニール素材やEVA素材が使用されているようです。
ビニールはプールバッグなどに使用される素材ですが、それよりもよくスタイに使用されているのはEVA素材。
それも、EVA素材単独ではなく、表面がEVA素材、裏面がコットンで作られているものが多いようです。
EVA素材とは、Ethylene-Vinyl Acetate エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の略称で、ポリエチレンよりも柔軟性と弾力性を持つ、用途が広く優れた熱可塑性合成樹脂のひとつです。ポリエチレンのように塩素を含まないので、焼却してもダイオキシンが発生しません。環境にやさしい素材です。

■ビニール・EVA素材の赤ちゃんスタイのメリット
水分を通さないので、洋服が濡れず、食事用に最適
汚れをサッと拭き取ることができる
折り畳めるのでコンパクトになり、持ち運びしやすい
素材によっては洗濯できる(洗濯表示を確認してください)

■ビニール・EVA素材の赤ちゃんスタイのデメリット
ポケットがついていてもペラペラだったりするので、食べこぼしがキャッチできないことがある
よだれを弾いてしまうので、よだれカバーとしては使用できない
水分と同時に汗なども通さないので、長時間つけていると蒸れる
素材によっては洗濯ができない(洗濯表示を確認してください)

 

2-7.シリコン素材の赤ちゃんスタイ

出典:Anliette

■シリコン素材とは
ここでいう「シリコン」とは、正確に言うと「シリコーン」のこと。
高機能ポリマー化合物のことで、天然には存在しません。
形状が極めて多様で、用途も多岐にわたり、いろいろな分野で利用されています。耐寒性・耐熱性に優れていて、冷蔵庫や冷凍庫に保管しても硬くならず、割れることもありません。耐熱性にも優れ、低い熱伝導率を持つため、食洗機などの使用が可能な材料です。

■シリコン素材の赤ちゃんスタイのメリット
ポケットが立体的になっているので、食べこぼしをしっかりキャッチすることができる
食器と同様に洗うことができる
商品によっては食洗機OKだったり、煮沸消毒が可能なため、衛生的

■シリコン素材の赤ちゃんスタイのデメリット
布やナイロンに比べると硬いので、赤ちゃんが嫌がることがある
よだれを弾いてしまうので、よだれカバーとしては使用できない
かさばりやすい

 

2-8.ポリエステル素材の赤ちゃんスタイ
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■ポリエステル素材とは
ポリエステルは、石油から作られる素材の一種です。
衣料品の場合は紡績した「ポリエステル繊維」が使われます。
一般的にポリエステル繊維は「PET」で作られていて、ペットボトルの原料としても有名です。PETで作られるポリエステル繊維は、軽くて耐久性が高いのが大きな特徴です。
雨傘やレインコートなどに使用されたりするポリエステル生地ですが、撥水加工が施されてから使われています。

■ポリエステル素材の赤ちゃんスタイのメリット
水分を通しにくいので、食事用に最適
汚れをサッと拭き取ることができる
折り畳めるのでコンパクトになり、持ち運びしやすい
洗濯ができる

■ポリエステル素材の赤ちゃんスタイのデメリット
ポケットがついていてもペラペラだったりするので、食べこぼしがキャッチできないことがある
よだれを弾いてしまうので、よだれカバーとしては使用できない
水分と同時に汗なども通さないので、長時間つけていると蒸れる
アイロンをかけことができない(溶けます)

 

3. スタイの留め具別 メリット・デメリット

スタイを選ぶ時に迷ってしまう要因の1つとして、留め具の違いがあるのではないでしょうか。

スタイの留め具の素材としてよく使われているのは、スナップボタン、マジックテープ、リボン、穴空きです。

それでは、留め具の素材別にメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

 

3-1. 赤ちゃんのスタイの留め具その①「スナップボタン」

出典:Anliette

■スナップボタンで留めるスタイのメリット
着脱が簡単
スナップボタンが横についている場合、寝かせた状態で着脱ができる

■スナップボタンで留めるスタイのデメリット
細かいサイズ調整ができない
耐久性が弱い(ボタンの留め外しをくり返すうちに布が破れてしまう)
金属タイプのものは赤ちゃんにアレルギーがないか確認が必要

 

3-2. 赤ちゃんのスタイの留め具その②「マジックテープ」
赤ちゃんのスタイ 素材別メリット・デメリット

出典:Amazon

■マジックテープで留めるスタイのメリット
ある程度のサイズ調整ができる
着脱が簡単

■マジックテープで留めるスタイのデメリット
ずれてしまうと肌に当たって痛い
付け外しの音がうるさい
使用するうちに接着が弱くなっていく

 

3-3. 赤ちゃんのスタイの留め具その③「リボン」

出典:Anliette

■リボンで留めるスタイのメリット
プラスチックや金具が使用されていないので、肌に優しい
サイズ調整ができるので月齢に関係なく使える

■リボンで留めるスタイのデメリット
着脱が面倒

 

3-4.赤ちゃんのスタイの留め具その④「穴あき」

出典:Anliette

■穴あきタイプのスタイのメリット
着脱が簡単(コツを掴むまで少し時間がかかる可能性あり)

■穴あきタイプのスタイのデメリット
細かいサイズ調整ができない

 

まとめ

ここまで、スタイの基礎知識について説明してきました!
赤ちゃんに合いそうなスタイは見つかりましたか?

以下の記事では、赤ちゃんのスタイの基礎知識を踏まえて、用途別におすすめのスタイを紹介しています。

現役デザイナーである筆者が機能的でおしゃれなスタイを厳選してみました! ぜひ、引き続き目を通してみて、参考にしてみてくださいね。

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